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2005 05,24 07:34 |
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ちょっと小難しい話になりますが、住まいの防犯を考える上で知っていて損はないので、ちょっとだけかいつまんでお話します。
世の中に「環境犯罪学」という学問があります。 大雑把に説明すると、「犯罪が起きやすい(または起こしやすい)環境(状況・構造)とは何か?」を考え、犯罪の防止に役立てようという学問。 (ちょっとまとめすぎか?まあ当たらずとも遠からずという事でご勘弁を) 以前ご紹介した「ブロークン・ウィンドウ理論」もこのカテゴリーに含まれる理論のひとつです。 それ以外にも様々な理論に基づいて構築されているわけですが、住まいの防犯に役立ちそうな内容を簡単ににまとめてみましたので、これから防犯対策される場合の参考にしていただければと思います。 住まいの防犯を考える上で最も直接係ってくるものが「防犯環境設計」(「CPTED:セプテッド」)という概念。
その内容はというと、 1.自然監視性の確保 〜見通しを良くし、常に見られている若しくは、いつ見られるか分からない、という 状況を作り出す事。 具体的にいうと、「立派に成長してしまった植木を間引きする。」とか「ブロック ベイを撤去してアルミフェンスにする」など。物理的に困難な場合は防犯カメラや、 防犯ミラー(コンビニなどで見かけますが住宅にも応用可能です)を設置する。 これらは犯行時も当然ですが、下見をしにくくする工夫も必要です。 (大半の侵入盗は入念に下見をするそうです) 2.領域性の確保 〜陣地(縄張り)を主張する事により、その領域を侵す者に「見咎められるのでは」と いう心理的プレッシャーをかけること(そこにいる事が不自然な状況を作り出す)を 言います。 例えば、「鎖やロープを張る」「花を植える」「段差をつける」「色を変える」などの物理的対策、 その他、「地域やマンション全体として清掃・整理・整頓」や「イベント開催」などにより、 連帯感を高めることも重要です。 これらの対策により、侵入者に対し「部外者」であることを強く印象付ける効果があり、 侵入しにくくすることができます。 3.接近の制限 〜物理(構造)的に入りにくくすることです。 マンションのオートロック、乗り越えられないようなフェンスを取り付ける、また、古いマンションでは、 出入り口が複数有り施錠できるドアがついてない場合が多い為ドアをつけるなどして、 侵入経路を限定することなどがこれにあたります。 4.対象物の強化 〜ドアやガラス、鍵を強固なものに変える。二重ロックにする。金庫にいれるなど、家そのものを 破壊されにくくしたり、パソコンにパスワードを入力しないと起動しないように設定する。 (但し、そうなっていることを知らせないと持ってかれちゃいますが) アメリカの映画などで、車道→歩道→芝生→玄関なんて作りの家をよく見かけますよね。 これは、CPTEDの理論上、理に適っていて「芝生を貼る」ことで領域性を高め、日本のように、「ブロック塀で囲わない」ことで、監視性を高めているわけです。 これらを踏まえた上で、犯罪を起こそうとする人間にとって「捕まるリスク」「儲からないリスク」を高めるように、複数の防犯対策を実施する事により、相乗効果でより高い防犯性能を得ることが出来ます。 防犯は一転豪華主義もいいのですが、二重・三重に手を打つことが大切です。 PR 人気blogランキングへ←ついでに”ポチッとお願いします。 |
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